QMK/docs/ja/driver_installation_zadig.md

54 lines
6.5 KiB
Markdown
Raw Blame History

This file contains ambiguous Unicode characters

This file contains Unicode characters that might be confused with other characters. If you think that this is intentional, you can safely ignore this warning. Use the Escape button to reveal them.

# Zadig を使ったブートローダドライバのインストール
<!---
original document: d598f01cb:docs/driver_installation_zadig.md
git diff d598f01cb HEAD -- docs/driver_installation_zadig.md | cat
-->
QMK はホストにたいして通常の HID キーボードデバイスとして振る舞うため特別なドライバは必要ありません。しかし、Windows でのキーボードへの書き込みは、多くの場合、キーボードをリセットした時に現れるブートローダデバイスで*行います*。
2つの注目すべき例外があります: 通常 Pro Micro で見られる Caterina ブートローダや、PJRC Teensy に書き込まれている HalfKay ブートローダは、それぞれシリアルポートと汎用 HID デバイスとして振る舞うため、ドライバは必要ありません。
[Zadig](https://zadig.akeo.ie/) ユーティリティを使うことをお勧めします。MSYS2 あるいは WSL を使って開発環境をセットアップした場合、`qmk_install.sh` スクリプトはドライバをインストールするかどうかをたずねます。
## インストール
`RESET` キーコード (別のレイヤにあるかもしれません)を押すか、通常はキーボードの下面にあるリセットスイッチを押して、キーボードをブートローダモードにします。どちらもキーボードに無い場合は、Escape または Space+`B` を押しながら接続してみてください (詳細は、[ブートマジック](ja/feature_bootmagic.md) ドキュメントを見てください)。一部のキーボードはブートマジックの代わりに[コマンド](ja/feature_command.md)を使います。この場合、キーボードが接続されている状態で「左Shift + 右Shift + `B`」あるいは「左Shift + 右Shift + Escape」を押すと、ブートローダモードに入ることができます。
一部のキーボードはブートローダに入るために特定の操作をする必要があります。例えば、[ブートマジック Lite](ja/feature_bootmagic.md#bootmagic-lite) キー (デフォルト: Escape) は別のキー(例えば、左Control)かもしれません。また、コマンドを有効にするキーの組み合わせ (デフォルト: 左Shift + 右Shift) は何か他のキー(例えば 左Control + 右Control)を押し続ける必要がある場合があります。不明な場合は、キーボードの README ファイルを参照してください。
USBaspLoader を使ってデバイスをブートローダモードにするには、`BOOT` ボタンを押しながら `RESET` ボタンをタップしてください。
あるいは `BOOT` を押し続けながら USB ケーブルを挿入します。
Zadig は自動的にブートローダデバイスを検知します。**Options → List All Devices** を確認する必要がある場合があります。
- Atmel AVR MCU を搭載したキーボードの場合、ブートローダは `ATm32U4DFU` に似た名前が付けられ、ベンダー ID は `03EB` です。
- USBasp ブートローダは `USBasp` として表示され、VID/PID は`16C0:05DC` です。
- QMK-DFU ブートローダを使って書き込まれた AVR キーボードは `<keyboard name> Bootloader` という名前が付けられ、VID は `03EB` です。
- ほとんどの ARM キーボードでは、`STM32 BOOTLOADER` と呼ばれ、VID/PID は `0483:DF11` です。
!> Zadig が `HidUsb` ドライバを使用する1つ以上のデバイスを表示する場合、キーボードはおそらくブートローダモードではありません。矢印はオレンジ色になり、システムドライバの変更を確認するように求められます。この場合、続行**しないでください**
矢印が緑色で表示されたら、ドライバを選択し、**Install Driver** をクリックします。`libusb-win32` ドライバは通常 AVR で動作し、`WinUSB`は ARM で動作しますが、それでもキーボードに書き込みできない場合は、リストから異なるドライバをインストールしてみてください。msys2 を使ってコマンドライン経由で USBaspLoader デバイスに書き込むには、`libusbk` ドライバがお勧めです。そうではなく書き込みに QMK Toolbox を使っている場合は `libusb-win32` がうまく動作します。
![ブートローダドライバが正常にインストールされた Zadig](https://i.imgur.com/b8VgXzx.png)
最後に、新しいドライバがロードされたことを確認するためにキーボードのプラグを抜いて再接続します。書き込みに QMK Toolbox を使う場合は、ドライバの変更を認識しない場合があるため、QMK Toolkit を終了して再起動します。
## 間違ったデバイスのインストールからの回復
キーボードが入力できなくなった場合は、ブートローダではなくキーボード自体のドライバを間違って入れ替えた可能性があります。これはキーボードがブートローダモードでない場合に起こりえます。これは Zadig で簡単に確認することができます - 健全なキーボードには、全てのインタフェースに `HidUsb` ドライバがインストールされています:
![Zadig から見た健全なキーボード](https://i.imgur.com/Hx0E5kC.png)
デバイスマネージャーを開き、キーボードと思われるデバイスを探します。
![デバイスマネージャーにおける、間違ったドライバがインストールされたキーボード](https://i.imgur.com/L3wvX8f.png)
右クリックし、**デバイスのアンインストール** をクリックします。最初に **このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します** にチェックが付いていることを確認してください。
!["ドライバの削除"にチェックボックスにチェックが付いた、デバイスのアンインストールダイアログ](https://i.imgur.com/aEs2RuA.png)
**Action → Scan for hardware changes** をクリックします。この時点で、再び入力できるようになっているはずです。Zadig でキーボードデバイスが `HidUsb` ドライバを使っていることを再確認します。そうであれば完了です。キーボードは再び機能するはずです!
?> Windows が新しいドライバを使えるようにするために、この時点でコンピュータを完全に再起動する必要があるかもしれません。